国連UNHCR協会 オンラインキャンパス国連の難民支援のためのファンドレイジングを理解・体験する
- [ランチタイム]
- [1限目]
- 難民問題についての講義
- [2限目]
- ワークショップ「ファンドレイジング企画をたてよう」
- [放課後]
- 座談会・質疑応答タイム

全体の流れ
まず冒頭の1時間ではオンラインランチとして、昼食をとりながら職員の方に気軽に質問したりお話を伺ったりできる時間から和やかに始まりました。
続いて、本編に入り、難民問題について詳しく学ぶ授業があり(後述)、その後には授業で得た知識をもとにグループワークで「企画づくり」を行いました。最後には企画発表に対するフィードバックをいただき、座談会を経て終了という流れでした。
学びレポート
<クラス本編>
授業では、冒頭に「いのちの持ち物けんさ」というワークショップが行われました。これは、自分にとって大切なものやアイデンティティを色分けして記入し、その後「もし難民になったら」という想定で色ごとに順に失っていくことで、喪失体験を模擬的に体験するものです。
グループで感想を共有した際には、「想像を絶する恐怖や絶望を伴う」という意見が多く出て、難民の方々が直面している現実の厳しさを改めて実感しました。
私自身、最初は「持ち物を失うこと」ばかりに意識が向いていましたが、国籍や出身地、学歴や経験を証明するものといった目に見えないアイデンティティまで失うことに、底知れぬ恐怖を感じました。
続く「企画づくり」のパートでは、国連UNHCR協会が実際に行っているファンドレイジングについて考えました。ファンドレイジングとは資金調達を意味する言葉で、特に非営利団体や教育機関、文化団体などが活動資金を集めるための取り組みを指します。単に利益を重視するのではなく、団体のビジョンや思いに共感してもらい、支援につなげるという観点は、これまであまり経験がなかったため、新鮮でとても興味深いものでした。
この講義を通して、難民や平和に対する考え方が変わりました。私たちは「難民を助ける」「支える」と考えがちですが、実際には難民の方々は想像を絶する困難を生き抜き、強靭な精神を持っています。その姿から学ぶことが数多くあり、講義で紹介された「共に支え合い、共生する」という考え方に深く共感しました。
さらに、「今ある平和は決して当たり前ではなく、突然崩れる可能性がある」ということも学びました。授業ではシリアが例に挙げられましたが、内戦前のシリアは日本と同程度かそれ以上の観光客を誇る平和な国であり、教育水準も高く、人々も親切だったと言われています。しかし内戦の勃発によって、その平和は一瞬にして崩れ去りました。
このように、平和は永遠に保障されたものではありません。私たちは「戦争や内戦は遠い世界の出来事」ではなく、自分たちの身近な問題でもあるという意識を持つ必要があることを強く学びました。
難民問題などは、日常の中でも新聞やニュースでもみる機会はあります。しかし、実際に支援に携わっている国連UNHCR協会だからこそ分かる実態や伝えたい深い思いがあり、直接お聞きできるクラスに参加したからこそありありと知ることができたと思います。強く心に訴える話が多く、参加してよかったと心から思います。
今回の学びを通して、難民と「共に生きる」という姿勢を大切にしながら、自分自身もできることを考え続けていきたいと思います。
