
経済産業省 霞ヶ関キャンパス日本経済の課題に挑戦する。
霞ヶ関セッションから始まり、仕事説明、グループワーク、プレゼンテーションを行い、盛りだくさんの特別授業となりました!
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- 霞ヶ関セッション❶ 「経産省 × 文科省」
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- 「世界」を知る、「日本」を知る 〜経産省のミッション〜
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- 「政策づくり」を体験し、「自分に何ができるか」を考える
学びレポート
霞ヶ関セッション「経済産業省×文部科学省」
まずはじめに、同じ時間にサマークラスをオンライン開講していた文部科学省との合同セッション(霞ヶ関セッション)が行われました。1度に2つの省庁の職員の方の話を聞ける貴重な機会だったため、参加者は皆集中して話を聞いていました。若手の頃から大きな仕事を任されたり、高い役職に就いたりと活躍できることを知り驚きました。また法律改正のような国でしかできない仕事の楽しさややりがいをお聞きし、企業にはない省庁の魅力に気づくことができました。
(具体的には)
大臣官房秘書課 係長 飯塚秀馬さん
飯塚さんは入省2~3年目で半導体に関する法改正に取り組まれた経験を紹介してくださいました。内閣法制局と連携しながら原案を作成し、今年の国会で成立に至ったとのことです。わずか3人のチームで条文を作り上げた過程をお話いただく中で、法律づくりという国家ならではの仕事の面白さが伝わってきました。さらに、2年目にして7,320億円の予算を扱った経験からも、若手のうちから大規模な政策や社会課題に関わることができるスケールの大きさを強調されていました。

経済産業省で働くとは?
ここからは、経済産業省と文部科学省で分かれて授業が行われ、経済産業省クラスでは職員の方からより詳細にお話を伺いました。経済産業省は、様々な課題に直面している社会という広い範囲を舞台に、政策を通して行動変容を促し、課題解決を目指していると知り、スケールの大きい仕事だけに責任が重くのしかかる一方で、やりがいや達成感が大きい仕事だと感じました。
また入省後は国内外の様々な場所を行き来し、その組み合わせで唯一無二の人材となっていくとのお話を聞き、少し意外でした。霞ヶ関の外で働く機会も多くあると分かり、経済産業省に入省すれば、様々な視点を養い急速に成長していくことができるのだろうと想像してワクワクしました。

政策立案体験
次に政策立案体験を行いました。今回は、世界的な脱炭素に向けた動きの中で、日本のエネルギー需給構造が抱える課題のボトルネックを取り除くための政策を考えるワークに取り組みました。はじめに政策やエネルギーに関する前提知識、政策立案やグループワークのやり方についての説明を受け、グループで自己紹介をして、2時間以上にわたり政策立案に取り組みました。

私はオンラインで開催された昨年の経済産業省のサマークラスにも参加しましたが、今回対面でサマークラスを受けてみて、その良さを最も強く感じたのはこの政策立案体験のときでした。意思疎通が取りやすいため議論しやすく、紙やホワイトボードを用いて同じ情報をすぐに共有できたからです。また職員の方々が部屋を回ってアドバイスをしてくださったり、質問に応じてくださったりしました。エネルギーについて各グループ真剣に考えつつも、終始和やかなムードの中でワークが進められ、時間が経つのがあっという間でした。政策立案の後は30分の準備時間を経て各グループ最終プレゼンテーションを行いました。同じ情報を与えられ、同じ課題に取り組んでいたはずなのに、全グループ少しずつ違う政策を提示しており興味深かったです。最後に職員の方から講評も頂くことができ、実りある時間になりました。

全体を通して
今回のサマークラスで、省庁職員の方々の生の声を聞いたり、直接交流したりできたことは非常に良い経験になったと思っています。経済産業省には、ビジネスの論理にとらわれず、世の中のために何ができるかをピュアに考える人が集まっていると知り、こんな素敵な職場で働いてみたい!と感じました。また「大学での学びは良い意味で今あまり役立っていない」「法律に関わる仕事をしたが、立法のやり方は入省してから学んだ」といったお話を聞き、大学での専攻にとらわれず幅広く仕事をし、仕事を通して学んでいくことができるのだと感じました。
またグループワークでは、他大学の同年代の学生の方々と議論し、1つのものを作り上げるという貴重な体験ができ、満足しています。ここで得た知識や議論の進め方を今後生かしていければと思います。
