キャンパスレポート

警察庁 霞ヶ関&オンラインキャンパスひとびとの安全と安心を創る

2025年8月29日(金)
キャリア大学 公式学生アンバサダー 豊島 結(お茶の水女子大)

8月29日、警察庁のサマークラスが霞ヶ関庁舎とオンラインのハイブリッド形式にて開催されました。
[1限目]
知る:警察庁の基本を知ろう
体験する:政策立案を体験しよう
[2限目]
交流する:若き警察官僚と語ろう
[3限目]
感じる:警察庁の理念を感じよう
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学びレポート

1. 警察庁の概要
 今回のサマークラスでは、日本の治安維持を担う中枢機関である警察庁について学ぶことができました。警察庁は国家公安委員会の管理の下に置かれ、全国警察を統括する役割を担っています。都道府県警察が日常的に地域の治安を守るのに対し、警察庁は制度設計や方針決定、広域的な犯罪対策や国際的な連携を司っています。

2. 警察庁の業務と役割
警察庁の業務は多岐にわたり、サイバー犯罪対策、交通安全、災害対応、国際的な犯罪組織への対応など、国内外にまたがる広い分野に及んでいます。今回のプログラムでは、特に電動モペットをはじめとする新しいモビリティの安全対策など、時代の変化に応じて新たに発生している課題に対し、制度や仕組みを整えている実例を知ることができました。

3. 職員によるキャリア紹介
当日は、総合職・一般職の女性職員それぞれ1名が登壇し、これまでの経歴や担当してきた業務について話してくださいました。

どちらの方も、キャリア形成や働き方の多様性について率直に語ってくださり、将来を考える上で非常に参考になりました。

4. Q&A セッション
各職員の講話の後には、5〜10分程度の質疑応答が行われました。学生からは「入庁後に求められる力」「キャリア形成における困難」などの質問があり、実際の経験を踏まえた率直な回答をいただきました。ここで、警察庁で働くことの実像を知ることができたと感じます。

5. ワークショップ ― 電動モペットの安全対策
プログラム後半では、参加者が二つのグループに分かれて電動モペットの安全対策について話し合うワークショップが行われました。テーマは「歩行者と利用者双方の安全をどう確保するか」であり、各グループで以下のような意見が出されました。
車体に見やすい識別マークを付与し、周囲から認識しやすくする
正規の製造会社からの購入を義務化し、部品の欠損を防ぐ
購入時に免許証の提示を義務化し、利用者の責任を明確化する
海外製品を購入した場合には、市役所などでの検査を経て合格品のみ走行可能とする制度を設ける
それぞれのグループが発表した後、実際に警察庁が進めている法整備や規制についても説明をいただきました。学生のアイデアと現実の施策を照らし合わせることで、制度設計が社会にどのように結びついているのかを理解することができました。

6. 学びと感想
今回のサマークラスを通して、普段はニュースなどでしか知ることができない警察庁の役割を、現場で働く方々の話や実際の課題を通じて学ぶことができました。特に、電動モペットの安全対策という身近なテーマについて制度設計を考えるワークショップは非常に興味深く、法律や規制が生活に直結していることを実感しました。
また、職員の方々が具体的にキャリアを紹介してくださったことで、幅広い進路の可能性があることや、公共機関で働くことの意義について考える大きなきっかけとなりました。今回の経験は、将来のキャリアを考える上で非常に貴重なものになったと感じています。



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