キャンパスレポート

文部科学省 オンラインキャンパス人と知を育み、次世代の子供に向けて、豊かな未来を紡ぐ

2025年8月26日(火)
キャリア大学 公式学生アンバサダー 市川 涼(東北大)

8月26日、文部科学省のサマークラスがオンラインにて開催されました。
冒頭から文部科学省と経済産業省の方から合同でお話を聞き、両省の役割や働き方について学ぶ機会になりました。その後パネルディスカッションを経て、各省庁ごとに分かれてグループワークという流れで進みました。
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霞ヶ関セッション❶ 「文科省 × 経産省」
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文部科学省ってどんなところ?
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教育政策を立案する
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政策をプレゼンする
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文部科学省で働く人を知る
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学びレポート

霞ヶ関セッション「経済産業省×文部科学省」
 まず、省庁紹介では文部科学省の組織構造やミッションについて理解を深めました。職員数は約2,200名でほかの省庁に比べて少なく、全国の教育委員会や国立大学、独立行政法人と密接に連携しています。教育・学術・文化・スポーツなど幅広い分野を所管しており、「大体なんでも扱える」という言葉が印象的でした。一方で、近年は教員志望者の確保が課題となっており、現職教員への支援や養成・採用段階での工夫が重要であるとの説明もありました。
 次に、パネルディスカッションでは、山田さん(文科省 研究開発局)と飯塚さん(経産省 大臣官房秘書課)から具体的な経験談を伺いました。山田さんはコロナ禍で入省し、1年目から学校のコロナ対応に携わり、学校向けのガイドラインを作成した経験を紹介してくださいました。有識者や他省庁を巻き込みながら進める調整の難しさと、それを乗り越えた達成感を語っていたことが印象的でした。また、文化庁在籍時にはUNESCO関連の案件を担当し、行政の立場だけではなく民間企業と直接やり取りする難しさにも直面されたとのことでした。

「文部科学省」サマークラス
 今回のクラスでは、実際に政策立案を体験するワークとして「我が国の初等中等教育における生成AIの適切な利活用」について議論を行いました。施策を検討するにあたり、行政方法の種類や実際の検討の流れを教えていただき、政策立案の一端を垣間見ることができました。私たちの班では、児童生徒一人ひとりの習熟度に応じた「全国共通AI学習支援プラットフォーム」の導入を提案しました。教員の負担軽減と学習の個別最適化を同時に実現することを目指した施策です。現状では、教員の多忙化や学力格差が課題となっていますが、AIを公平に導入することで教育の質を向上させられると考えました。ワークの時間は短かったですが、メンバーと試行錯誤を繰り返しながら考えることができました。また、ワークにあたっての説明資料に検討の流れなどを書いていてくださったので非常にわかりやすかったです。職員の方から講評いただけたことも大変ありがたかったです。

 このサマークラスを通じて、文部科学省の業務の幅広さや、国家公務員として働く方々が若手のうちから大きな責任を担い、世のため人のために行動している姿を知ることができました。また、霞が関の仕事の実態を知るだけでなく、実際に自分で政策を考える体験をできたことが大きな学びでした。官庁の方々のお話からは、国家公務員として働く責任の重さとやりがいを実感でき、同時にワークを通じて「課題を現実的な施策に落とし込む」難しさと面白さを体験できました。今後の進路を考える上でも非常に有意義な機会になったと思います。



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